アーツ・キュア・センター
アジア系青少年のための舞踊育成プログラムへのご支援のお願い


ご支援者各位
 私達がニューヨークで日本語で教えるカルチャークラス「アーツ・キュア・クラス」を一般人のために始めたのは2003年の4月でした。2年半後の2005年11月にクイーンズ区のアストリアにアーツ・キュア・センターをオープンしてしばらくした頃、私たちは数人の子供達に出会いました。一人はハーフの男の子で、とても整った顔立ちをしています。彼は少し前まである著名なバレエ団の養成機関でトレーニングを受けていましたが、ある日突然、迎えのスクールバスが来なくなってしまい、レッスンが続けられなくなったそうです。このバレエ団は政府からの助成金で市内の公立小学校から生徒達を選抜して無料でバレエを教え、ゆくゆくはこのバレエ団で踊る機会を与えることで知られています。最初は市内の小学校を回ってオーディションをし、たくさんの子供達を集めてトレーニングを始めますが、途中からどんどん落とされ、最後には一握りの子供達が残るそうです。実際に舞台に上がるダンサー達の中に、アジア系のダンサーは殆どいません。きっと、この男の子も途中で落とされたケースに入るのでしょう。しかし、私たちの目には彼は滅多にいない逸材に見えます。今、彼は他のスポーツをし、バレエの事は考えないようにしている様子です。しかし、彼がまだバレエに興味を持っているのは明らかで、私たちは彼がその気になる日を気長に待っています。
 もう一人の女の子は11歳。現在アメリカを代表するバレエ団の養成校に通っています。このスクールはバレエ養成機関として世界的に有名で、厳しいオーディションを経て入学を許され、18歳になって卒業する頃、優秀な生徒はこのバレエ団に入団が許されます。しかし、実際にバレエ団に入る中にアジア系のダンサーは滅多に居ません。この女の子は外部のあちらこちらのスクールで補修レッスンを取っています。その努力が功を奏したか、バレエ団と一緒に舞台に出られる少人数のグループに入っていますが、きっと競争が激しいのでしょう、あちらこちらでレッスンを重ねる必要がある様子です。アーツ・キュア・センターでこの子を教えた教師は、彼女が両脚を極度に捻って使っていて、怪我をした経歴もあれば、今も足の甲を痛めている事を知りました。教師は彼女に正しい脚の使い方を教え、痛めている甲に関しては、毎晩施すべきマッサージをお母さんに教えてあげました。脚を自分の身体の構造に合わせて使うのは、バレエの基本です。この子が通うスクールでは、白人やアフリカ系の人たちの体型を標準とした教育を行っていると思われます。しかし、我々アジア人の体型は彼らとは違うのです。彼女は今後アーツ・キュア・センターでも補修レッスンを続ける事になりました。
 もう一つのエピーソードは、私達がアーツ・キュア・クラスを始めた3年前にさかのぼります。当時バイリンガルでダンスの月刊誌を発行していた当オーガニゼーションは、この雑誌にクラスの宣伝をし、教師を募集しました。英語と日本語で広報しましたが、どっと集まった応募者の95%が日本人だったのです。
その時、私達はニューヨークのダンススクールには滅多に日本人の教師が居ない事に思い当たりました。応募して来た人たちの履歴を見ると、いずれも素晴らしい経歴と実績を持った人たちばかりです。いかに日本人アーティストが優れた資質をもちながらも就職に困っているかを、私たちは思い知ったのでした。
 世界有数のパフォーミングアーツ(舞台芸術)のメッカ、ニューヨークにおいて、アジア系はマイノリティと言わざるを得ません。大手舞踊団やブロードウエイなどでもアジア系のダンサーに陽が当たる事は極度に少ないのが実情です。役が無いので、当然著名になるダンサーも少ないのです。その一方で、白人系やアフリカ系の人たちには大きな舞踊専門養成機関があり、どんどん公演を行って世界レベルに通用する優れたダンサーを輩出していますが、アジア系のための専門養成所は無いと言っても言い過ぎではありません。ダンスは肉体をツールとした表現の芸術ですが、アジア系にはアジア系独特の身体の特徴と感性があり、基礎を学ぶ時点で同じアジア系の教師の指導が必要と思われます。
 こうした実情から、ダンス・プロジェクト・シークエンスはアーツ・キュア・センターにおいて、ニューヨークで初めてのアジア系にフォーカスをおいたダンサー養成機関として、今秋より本格的に日本人をはじめアジア系の子供達に丁寧で正確な技術の指導を始めることとなりました。コースは年間3学期制(秋、冬、春)に夏のダンス集中コースを加えたプログラムで、慎重に選抜された優秀な教師が教えて子供達それぞれの才能を伸ばします。特に才能に恵まれ、本人も希望する場合は、英才コースに編入して、更に才能を磨き、世界的なレベルのダンサーの育成を目指します。そのためには、彼らにパフォーマンスの機会を与える事も必要となります。将来は独自の舞踊団の設立が必然になる事でしょう。
 しかし、そのためにはまず直接子供達の育成にあたる教師達の生活を安定させなければなりません。現在の当オーガニゼーションの力では、まだそうした環境を教師達に提供する事は困難で、日系及びアジア系コミュニティーの皆様のご支援が必要です。ニューヨークで活躍される御社・貴店には、ニューヨークのアジア系の文化的な将来の発展のために、是非ご支援・ご協力をお願いできないでしょうか。アーツ・キュア・センターには多くの日本人が関わっていますので、もし御社(貴店)がこの企画を支援されていると分かれば、ニューヨークの日本人社会は、御社(貴店)の芸術支援の姿勢と、利益の社会還元を認識することでしょう。
 ダンス・プロジェクト・シークエンスでは、これをスタートラインとし、今後優れたアジア系ダンサーの育成と才能発揮の機会開発に努力して行く所存です。同時に、これまで行って来た大人のためのカルチャークラスも引き続き実施して行きます。恐らく皆様のそばにもアーツ・キュア・クラスに通われている方がいらっしゃるのではないでしょうか。この機会に、是非皆様のお力を当オーガニゼーションにお貸し下さいますようお願い申し上げます

ダンス・プロジェクト・シークエンス




アジア系青少年のための舞踏育成プログラム

開催場所:
The Arts Cure Center
33-24 Northern Blvd., 3rd Floor,
Long Island City, NY 11101

期間:毎年9月〜翌年8月を1サイクルとする。
秋学期:9月〜12月、冬学期:1月〜3月、春学期:4月〜6月
夏期ダンス集中コース:7〜8月(2週間、時期選択制)

クラス日程: 6歳〜12歳: 毎週月曜日と水曜日。経験不問。この枠を出る場合は相談可。
毎週1〜4クラスコースがあり、好きな科目を選択できる。
3歳〜5歳: 毎週金曜日と土曜日。
1、2クラスコースがあり、好きな科目を選択できる。


定員:毎週15名/クラス

 

ご支援の方法

ダンス・プロジェクト・シークエンスをご支援の方法には、現金のご寄付、クラス・スケジュール・ブックへの広告のご掲載があります。
1)ご寄付(全てのご寄付には税控除の特典があります。)

□$500 □$1,000 □$5,000 □$10,000 □その他(ご希望の額)

2)クラス・スケジュール・ブックへの広告のご掲載(リンク詳細をご覧ください。)

3)その他のご支援
物資やその他の形式でのご支援も歓迎致します。
詳細は担当者までお問い合わせ下さるか、応募用紙にご記入下さい。
応募用紙(PDF)に ご希望のご支援方法をご記入の上、当オーガニゼーションのオフィスへ郵送またはファックスして下さい。皆様のご支援に感謝申し上げます。

お問合せ:
担当者 三崎
Dance Project SEQUENCE, Inc.
米国政府認定非営利文化団体
321 E. 79th St., #4C, New York, NY 10021
TEL: 212.517.4177 FAX: 212.585.0452
EMAIL: artscure@dpsny.org
WEBSITE: www.dpsny.org