アーツ・キュア 2005年 7月・8月のニュース  
The Arts Cure
NEWS!
NEWS!NEWS!

Written by Maggie Thom
Translated by Rieko Yamanaka

News source(s) in parentheses at the end of every article

一般事項 ANNOUNCEMENTS
9月26日、27日、非営利団体のための基金業績促進会議
更新日 8/25/05

  

  非営利団体界における業績と業務の向上を推進する2005年度非営利団体のための基金業績 促進会議がワシントン・DCで9月26日、27日に開かれる。出席者は、事業に応じた戦略を通じて実績の 評価法と報告の仕方を学び、更にどこに助成金を申請し、どのようにして効果的な資金集めを行うかとい った情報が提供される。ブルッキングス学院、ジョン・ホプキンズ大学政策学部、NIST、ミシガン非営利 団体協会、アメリカ地域基金、全国非営利団体協会理事会から講演者を迎える。詳細は www.performanceweb.orgまで。

10月24日、「ダンサーのための転職後援会」二十周年記念
更新日 8/25/05

  

  2005年10月24日の月曜日に、「ダンサーのための転職後援会」 (キャリア・トランジション・フォー・ダンサーズ/CTFD)の二十周年を祝し、 時計のロレックス社が“ザッツ・エンターテインメント”と題した慈善イベントを 開催する。CTFDは、ダンスから引退する事を決意をしたプロのダンサーたちの転職 の手助けをする団体。司会はトニー賞、アカデミー賞、エミー賞受賞者のライザ・ ミネリ。ダンス界へ多大なる貢献をしたハークネス財団が表彰され、ジョフリー・ バレエとその芸術監督ジェラルド・アルピーノにロレックス・ダンス賞が贈られる。 CTFDの記念祝典は、過去一世紀にわたりダンスがエンターテイメント業界及びアメリ カの文化全体に及ぼした良い影響にスポットを当てる。パフォーマンスはバレエから ブロードウェイ、ブレイクダンスまで多彩なラインアップが用意されている。出演予 定はジェーン・パウエル、リチャード・ムーヴ、マージ・チャンピオン、ミスター・ ウィグルス他、アメリカン・バレエ・シアター、マーサ・グラハム・ダンス・カンパ ニー、シルク・ド・ソレイユ、ザ・ビッグ・アップル・サーカス・ロック・ステディ ー・クルーのメンバーなど。詳細は(212) 581-1212またはwww.nycitycenter.orgまで。 チケットは7月5日発売。

フォール・フォア・ダンス・フェスティバル、9月27日〜10月2日開催
更新日 8/1/05

  

  ニューヨーク・シティセンター(NYCC)の取締役社長、アーレーン・シュラーは7月12日、第 二回フォール・フォア・ダンス・フェスティバルを9月27日から10月2日に、シティ・センター (West 55th Street between 6 & 7th Aves)で開催する事を発表した。第一回目の昨年は、毎晩、地元海外 を問わず集まったダンスカンパニーの、雑多なジャンルの踊りをいくつも上演し、しかもチケット代 は10ドルと格安料金だったため、昨年は多くの人々がチケットを入手できない騒ぎとなった。今年も チケットは同じ価格。このふぇすティバルは、将来の新しい観客を培うと同時に、幅広いダンスカン パニーやアーティストに作品を発表する機会を与えることを主旨としている。

  今年は30件のグループやアーティストを6夜にわたって見せる。参加するのは、アメリカン・バレエ・シアターやニ ューヨーク・シティ・バレエ等大きなカンパニーから、中馬芳子、アーバン・ブッシュ・ウーメン等、シティセンターには新 顔のアーティストまで、非常に幅広い。

  今年はこのフェスティバルに付随して、他にもいろいろな催しが行われる。まず、フォール・フォア・ダンス・フ ェスティバルのチケット購入者は、全員、シティ・センターが開設したEメール・クラブ「ニューヨーク・ダンス・リンク」 に加入する機会が与えられ、加入すると市内15カ所の劇場(ジョイス・シアターやブルックリン・アカデミー・オブ・ミュジ ックなど)の公演のディスカウントを受ける事が出来る。また、シティセンターとニューヨーク市教育委員会の協賛で、「フォ ール・フォア・ダンス・インスティチュート」が市内の公立学校の教師やアーティスト講師200名に、フェスティバルに参加す るアーティストがマスタークラスを教える。日程は9月17日(土)と9月24日(土)で、シティセンター・スタジオにて。シティ センターとパフォーミング・アーツ・プレゼンター協会は9月29日(金)と30日(土)、国内から集まったパフォーマンス団体に 対して、ダンス興行に関するセミナーを行う。参加団体はそのまま、フォール・フォア・ダンス・フェスティバルを見たり、 出演しているカンパニーの代表と会う事ができる。シティ・センターの横にある55丁目から56丁目に突き抜ける公共広場が、 フェスティバル中はフェスティバル・ラウンジに模様替えされ、毎日午後6時半から10時半は観客やアーティストの親睦の場とな る。フェスティバル・ラウンジは一般にも公開される。

by Eri Misaki

7月15日にステップス・オン・ブロードウエイでDVD“ダンス・イン・ニューヨーク”の試写会
更新日 7/12/05

   7月15日金曜日午後9時から、ステップス・オン・ブロードウエイの主催で、“ダンス・イン・ニューヨーク、パート1:豊かで多彩なニューヨークのダンススタジオの旅”の試写会を行われる。この新しい映画は、スカイライン・メディアのヤナ・シュニッツアー、ハリー・シュニッツアー夫妻によるもので、ローパー・レコードとカペジオ/バレエ・メーカーの協力で上映され、無料で一般公開される。また試写会の後、質疑応答とレセプションが行われる。

映画は2部からなっており、初めてのDVD製作。バレエ・アーツ、ダンススペース・センター、イサドラ・ダンカン・ダンス・ファンデーション、ジェニファー・マラー・スタジオ、リモーン・スタジオ、マーサ・グラハム・スクール・オブ・コンテンポラリー・ダンス、メアリー・アンソニー・ダンス・スタジオ、マース・カニンガム・スタジオ、ニューヨーク・コンサーバトリー・オブ・ダンス、ステップス・オン・ブロードウエイ、スーザン・クライン・スクール・オブ・ムーヴメント、トリシャ・ブラウン・スタジオ等、ニューヨークのダンススタジオを内側から見た姿を紹介している。この予告編は、www.danceinNY.orgで見る事が出来る。第2部は来年春に発行される予定。

ステップスの広報によると、「このDVDはニューヨークで勉強しようとする学生に現実的なガイドであるだけでなく、我々ダンス・コミュニティを讃えるもので、ダンスの大御所やスタジオの創立者、ディレクター、そして教師達のインタビューや全世界から集まった生徒達の物語も含まれている」という。

試写会はステップス・オン・ブロードウエイの新しいロフトスタジオで行われる。
住所:2121 Broadway, 4th floor, New York, NY
詳細問合せ:Patricia Klausner at (212) 874-2410 x24
www.stepsnyc.com

by Eri Misaki

マーサ・グラハム・センター経営合理化、芸術監督を入れ替え
更新日 7/1/05

   去る5月27日、マーサ・グラハム・センター・オブ・コンテンポラリー・ダンスは、 「芸術管理部門の再編成と合理化」のため、新芸術監督にかつてのプリンシパル、 ジャネット・エイルバーを任命したことを表明した。理事会は、これまでの苦難の数年 、直接カンパニーを束ねて来たテレス・カプシリとクリスティーン・デイキンの二人を高 く評価し、名誉芸術監督のポジションに「昇格する」と発表した。センターは「この変更は、 最近再出発を果たした当オーガニゼーションの急速な発展を、より持続可能な状態にするため には、避けざるを得ないもの」としている。  

また、グラハム・センターは運営コスト削減のため、フルタイム事務職を36名から28名に減らす事等を発 表している。しかし、ダンサーへの最低給与と労働条件は組合の合意に従うもので、公演ツアーにも影響は及ばない 。センターは、「これは、現行の運営費縮小のための変更で、こうすることで芸術的な質に影響を及ぼさずに健全な 資金の流れを期待できる」としている。  

マーサ・グラハム・センターの芸術監督に就任したジャネット・エイルバーは、これまでグラハム・センタ ーの資料部門の芸術監督を務めていた。今後は彼女がマーサ・グラハム・オーガニゼーション(スクール、ダンスカンパ ニー、資料館)の全ての運営を指揮し、経理、芸術両方の分野において責任を負う。  

これに対し、長年身を呈してセンターに貢献し、センターがグラハム作品の所有権を巡ってグラハム相続人ロ ン・プロタスとの裁判に勝訴して公演が可能になると、瞬く間にカンパニーをかつての全盛期のレベルに戻したカプシリ とディキンは6月2日、声明を発表。「私どもはマーサ・グラハム・ダンスカンパニーに数十年所属し、マーサの元で踊り、 (彼女の死後は)裁判問題や経済難の中でカンパニーを再生させるために苦しみ抜きました」と語り、二人がダンサーの 訓練、レパートリーの再構築、評判の回復、公演受注交渉に尽力する傍ら、新しく効率的な運営を立ち上げて来た事を強調。 「センターがリストラを必要とするなら、カンパニーに最も利益となり、重大な危機を招かぬようもっと慎重な方法を取る べき」だったが、「ダンスカンパニーの運営に最も経験を持つ私達に、理事会の希望を聞く機会は与えられなかった」と述 べた。そして、「私達は人生をマーサの作品に捧げ、それが存続する事を見守って来ました。何らかの形でカンパニーの将 来に貢献できる事に望みを繋ぎます」と締めくくっている。  

グラハム作品を深く理解するこの二人のアーティストがカンパニーを去る事を余儀なくされる事は、今後グラハ ム・カンパニーの方向性に大きな影響を与えるものと思われる。

(センターの広報とカプシリとディキンの 声明文の全文は、このサイトで見る事が出 来ます。また更に詳しい情報がアーツ・キュア誌秋号に掲載されます。)



by Eri Misaki

リンカーセンター・フェスティバル2005、
世界25ヶ国から参加
更新日 6/6/05

  

(l-r) Tatsuya Fujiwara, Arianne Mnouchkine, Nigel Redden, Photo: David Lipp/Lincoln Center Festival


3月8日、リンカーンセンターは今年7月12日から31日まで行う リンカーンセンター・フェスティバルのアウトラインを発表、参加する三つの劇団の代表者が挨拶した。

フランスの劇団レ・テアトレ・デュ・ソレイユが今年上演するのは、アフガニスタン人、イラン人、クルド人らの 難民によって書かれた手紙を元にできた演劇 “最後の隊商宿:オディッセイ”。 挨拶に立った演出家のアリアン・ムノキンは、「イスラム難民だけでなく、自分のベースを失った人々の芝居」と語った。

イタリアの劇団、ピッコロ・テアトロ・ディ・ミラノの俳優兼演出家のフェルッチオ・ソレリは、 今回上演する“アレッキーノ、二人の主人の召使い”の主役を1962年以来演じている。 「この芝居は動きとジェスチャーで誰にでも分かる様になっている。観客と一緒に即興も行うので、毎晩変わる」と紹介。  

蜷川幸雄演出の“現代能楽集”に出演する藤原竜也は、「1957年に三島本人は『近代能楽集』を出版したのを記念に来たが、 上演は出来なかった。自分がそれを演じるのは三島との縁を感じる。是非見に来て欲しい」と語った。 リンカーンセンター・フェスティバルのウエッブサイトはwww.lincolncenter.org.

by Eri Misaki
助成情報 FUNDING WATCH

俳優組合員、COBRAを最大限に活用 更新日 8/25/05

  エンターテイメント業界で働く人の健康保険加入の手助けを目的としたニューヨーク 州COBRA交付金法案が2004年9月21日に可決された。COBRA(1985年連邦総括予算調停法) のもとでは、アーティストの辞職または解雇に際し、本人および被扶養者に対して、本 人負担で前の雇用者の団体医療保険に最高18ヶ月まで引き続き加入する権利が連邦法で 保障される。州のプログラムはCOBRA保険料の5割の交付金を最高一年まで支援し、1,000 から1,200人のエンターテイメント業界組合員の失業期間の健康保険をカバーする見通し。  

7月22日までの州立保険庁のCOBRA調査によれば、ニューヨーク州健康保険継続援助プログラムに 応募した425人のうち、229人が組合員であり、支援を受けた内94人が映画俳優組合、11人がアメリカ・テレ ビ・ラジオ業界組合、8人がアメリカ音楽・ダンス組合に所属。この結果について俳優組合側は、COBRA交付 金プログラムの利点を組合員に通知するよう努めていたのが功を奏したと述べている。支援を受けた者が所 属する団体には、アメリカ・ミュージシャン連合第802区(5人)、シルク・ド・ソレイユ(1人)、舞台監 督・振付家協会(10人)などがある。  

COBRA交付金を受けるには、応募者は州の居住者で、州立衛生局のプログラムの援助を現在受けて いないことと、メディケアもしくは雇用者保健担保を受けられないことが条件。家族年収が制限額以下である ことも条件で、年収23,400ドル(独身者)から年収56,400ドル(5人家庭)までが上限。COBRA交付金プログラ ムに関する詳細は州のウェブサイトwww.ins.state.ny.us/cobra_entertainment.htmlに掲載されている。 (バックステージ誌)

NEA助成金、演劇とダンス部門授与者発表 更新日 7/22/05

  2005会計年度・第二回目の助成金支出で、国立芸術基金(NEA)が、アメリカ全土の芸 術団体に合計6,100万ドル以上を、地域・州・地方・全国それぞれに寄付したと発表した。 その大部分を占める4千万ドルは、州や地方のパートナーシップを助成し、1,340万ドルは NEAの「アクセス・トゥ・アーティスティック・エクセレンス」を通じて合計595のプロジ ェクトに資金を提供する。ニューヨーク市のダンス団体で、今回助成を授与したのは以下の通り。 ダンス・シアター・オブ・ハーレムに、地域社会貢献プログラム「ダンシング・スルー・バリア ーズ」のために9万ドル。マーサ・グラハム・センター・オブ・コンテンポラリー・ダンスに、 作品リヴァイバルのため9万ドル。ダンシング・イン・ザ・ストリートに公園でのパフォーマンス のため2万ドル。そしてジョイス劇場に、バッテリー・パークでの公演のため2万ドル。

2005年度グッゲンハイム特別研究員発表 更新日 7/22/05

  ジョン・サイモン・グッゲンハイム・メモリアル基金授与者が、理事会会長エドワード・ハーシ ュにより発表された。第81回特別研究員プログラムは合計710万ドルにのぼる助成を、アメ リカ・カナダの個人に贈る。グッゲンハイム特別研究員プログラムは、3千以上の応募者から選ば れた芸術家、学者、科学者に贈られる。選出されるにはそれぞれの分野の専門家である何百人の顧 問たちの推薦と、元特別研究員も在籍している理事会の承諾を得なければならない。同プログラム には、79の分野からの応募者があり、授与者の教育機関との提携は不問。ダンス部門での授与者 は、シモーヌ・フォーティ、ヴィクトリア・マークス、デイヴィッド・ドーフマン、アリト・アレ ッセイなど。

人&場所関連ニュース PEOPLE & PLACES
プリンシパル・ダンサー四人、NYCBを去る 更新日 8/25/05

  去る6月、ピーター・ボールとジョック・ソートーの二人のベテランダンサーがニューヨーク ・シティ・バレエ(NYCB)を引退した。翌月には、同じくプリンシパルのジェームズ・ファイ エットが引退を迎え、更にプリンシパルのアレクサンドラ・アンサネリもNYCBを後にした。 ファイエットは1990年にNYCBに研修生として入団、2002年にプリンシパルに昇格。NYCBを離れ た後は、アメリカ音楽・ダンス組合(AGMA)のニューヨーク地区ダンス部長の座につく。7月 14日、ファイエットはサラトガ・パフォーミング・アーツ・センターで、長年のダンス・パ ートナーで夫人のジェニファー・リンガーとペアを組み、お別れ公演を行った。舞台からは 退くものの、AGMAでの仕事を通してダンス・コミュニティーに奉仕する熱意を表明している 。一方、15才でNYCBに入団したアレクサンドラ・アンサネリは、7月22日に最後のNYCB公演を 同じくサラトガ・パフォーミング・アーツ・センターで行った。アンサネリはクラシックを 踊ることを希望しているが、アメリカン・バレエ・シアターへの移籍に興味を示していると の憶測もある。

俳優組合とAGMA、ロケッツの契約で決別 更新日 7/22/05

  ラジオ・シティ・ロケッツの契約をアメリカン・ギルド・オブ・バラエティ・アーティスト (AGVA)の管轄から手に入れようと苦心していた俳優組合(AEA)とアメリカン・ギルド・ オブ・ミュージカル・アーティスト(AGMA)が共同交渉に失敗し、決別する運びとなった。 この問題に関しては、エンターテイメント組合間の示談を専門とするアソシエーテッド・アクター ズ&アーティスツ・オブ・アメリカ(4A's)が四月末に審問を行う予定であったが、その前にA GMA取締役アラン・ゴードンが、共同交渉の協定を破棄しAGVA側に寝返ったとして俳優組合取 締役アラン・アイゼンバーグを非難した。両者は去る三月、ロケッツを共同で代表するとの共同声 明を発表していたが、今回ゴードンから、アイゼンバーグはAGVA取締役フラン・ガールと密会 していたとの訴えがあった。尋問に対しアイゼンバーグは、交渉は潔白であると言明している。 AGVAが俳優組合との合併を検討しているのか、はたまた俳優組合がロケッツの契約交渉からの 撤退に合意したのかは不明だが、俳優組合とAGMAが近い将来合併する可能性は希薄。

アメリカン・バレエ・シアター、ミュージシャンらと合意 更新日 7/22/05

  アメリカン・バレエ・シアター(ABT)とアメリカン・フェデレーション・オブ・ミュー ジシャンズ第802支部との合意が成立した。ABTは、リンカーン・センターでのシーズン やツアー公演において生演奏をいつ、どのようにして使用するか、三月中旬から第802支部 との交渉に当たっていた。ABT専務取締役のレイチェル・S・ムーアは、ABTが「生演奏 の使用に徹している」旨をプレスリリースで強調。ABTのメトロポリタン・オペラ・ハウス でのシーズン開幕を前に契約成立の運びとなった。

ブロードウェイ劇場改名 更新日 7/22/05 

   三月九日、二つのブロードウェイ劇場で新しいマーキーのお披露目式が行われた。西45丁目にある元 プリモス劇場と元ロイヤル劇場が、オーナーであり他にも数多くのブロードウェイ劇場を所有するシュ ーバート協会の重役の名を授かった。プリモスは現会長の名をとってジェラルド・ショーンフェルド、 ロイヤルは1996年に逝去した前社長を称えバーナード・B・ジェイコブスとそれぞれ改名された。 西45丁目が交通閉鎖され、ブルームバーグ市長を含む600人が公開式典に参列した。ジェイコブス、 ショーンフェルド両氏のシューバート協会及びタイムズ・スクエア再興への貢献を称える目的で理事会が 劇場改名を票決し、演劇界を驚かせたのは昨年九月のこと。

リンカーン・センター再開発の新統率者 更新日 7/22/05 

   1979−2002年の間ハースト企業の会長を務めていたフランク・A・べナック・ジュニア氏がリ ンカーン・センター次期理事長候補にあがった。べナック氏は、概算費用4億7千5百万ドルのリンカ ーン・センター再開発の資金調達キャンペーンにとりかかる。72歳のべナック氏は理事会の承諾を待ち、 6月には同じく70代のビジネスリーダーである現理事長ブルース・クローフォード氏(広告複合企業オ ムニコン・グループの会長)から任務を引き継ぐ予定。べナック氏は、リンカーン・センター理事会員を 1994年から、副理事長を1999年から務めており、現在はメトロポリタン・オペラ理事会の専務取 締役。べナック氏が監督する再開発には、西65丁目の改造、アリス・タリー・ホールとジュリアード音楽 院の改築、ダムロッシュ公園と噴水プラザ改築の仮案などが計画されている。べナック氏には、ニューヨー ク・シティ・バレエと何十年も共有してきたニューヨーク州立劇場からの移転先を探索中のニューヨーク・ シティ・オペラを始め、センターを共有する様々な団体間の交渉という難題が待ち受けている。

ジュリアード、第百回卒業式 更新日 7/22/05 

   ジュリアード音楽院が五月二十日に第百回卒業式を開催、創立百周年を祝う一年をスタートさせた。式では、 17人の元名誉博士号授与者に芸術家ミルトン・グレーザーのデザインした百周年メダルが与えられた。授与 者には舞踊科創立時の教員アルフレッド・コルヴィーノや、卒業生でボストン・バレエ団の元芸術監督ブルース ・H・マークスなどが含まれた。この卒業式は、五十近くの音楽・ダンス・演劇の委託作品の上演を含む祝賀シ ーズンの第一イベント。

訃 報

アルフレード・コルヴィーノ、
ダンサー・振付家・バレエ・マスター・教師 享年89才

 

 ダンサー・振付家・バレエ・マスターで、慕われた教師だっ たアルフレード・コルヴィーノさんが8月2日、マンハッタンで亡くなった。89才。ウル グアイのモンテヴィデオに生まれたコルヴィーノさんは、国立バレエ学院でバレエを学 び、市営劇場のプリンシパル・ダンサーになった。その後ヨース・バレエ団と中南米を 回り、ほどなくモンテ・カルロ・ロシア・バレエ団でアメリカ合衆国ツアーをした。194 5年、コルヴィーノさんは米軍に入隊し海外で兵役をした。アメリカ帰国後はメトロポリ タン・オペラ・バレエのソリストになり、後に同バレエ団のバレエ・マスターとして二 十年近く教鞭をとった。当時のメトロポリタン・オペラ・バレエ学校の助監督マーガレ ット・クラスクによってチェケッティ訓練法を伝授されたコルヴィーノさんは、このメ ソッドの熱心な支持者となった。更にコルヴィーノさんはラジオ・シティ・ミュージッ ク・ホール・バレエ団、ハーバート・ロスのカンパニー、ガフリロフ・カンパニー、ニ ュージャージー・クラシック・バレエ団、ダンス・サークルなどとも共演している。振 付を手がけた団体には、十年間監督を務めたニュージャージー・ダンス・シアター・ギ ルドなどが挙げられる。アントニー・チューダーの依頼により、コルヴィーノさんは19 52年、ジュリアード音楽院舞踊科の教員となり、以降42年間教鞭をとった。コルヴィーノ さんはジュリアードからの定年退職した後も活動を続けた。最近はニューヨーク州芸術評 議会のパネリストや、ピナ・バウシュのヴッパタール舞踊団のバレエ・マスターも務めて いた(バウシュはコルヴィーノさんの初期の生徒だった)。

更新日 8/25/05


ライサ・ストラッチコヴァ、
バレリーナ 享年79才

 

 ボリショイ・バレエを引っ張ってきたバレリーナが5月2日、 モスクワで亡くなった。ストラッチコヴァさんはジゼルやシンデレラの役、そして夫アレ クサンドル・ラパウリ氏との名人的デュエットで知られている。これらのデュエット、特に アサフ・メッセラール振付の“モスクワスキー・ワルツ”は、ボリショイ・バレエが195 0年代後半に初の米国ツアーを回った際、ボリショイ特有の力強さと運動神経を強調してい た。ストラッチコヴァさんは1925年生まれ。工場員の娘であった彼女はボリショイ・ス クールに入学し、主にエリザヴェータ・ゲルドに師事。1944年、卒業と同時にカンパニー 入団。初めての大舞台は1946年“ラ・フィーユ・マル・ガルデ”のリーゼ役。1947年、 ロスチスラフ・ザチャロフ振付の“シンデレラ”の主役を踊り一躍スターに。すべての主要古典 バレエの主役を務め、1975年に亡くなった夫とのデュエット作品にも出演している。三年後、 ストラッチコヴァさんは舞台から引退し、カンパニーのバレエ・ミストレスに就任し、二ナ・ア ナニアシヴィリなど次世代のバレリーナの育成に力を注いだ。1981年から1995年、彼女 は雑誌“バレエ”(元“ソヴィエト・バレエ”)の創立編集員でもあった。 (ニューヨーク・タイムズ紙)

更新日 7/22/05


ジーン・フランケル、
演劇コーチ・演出家 享年85才

 

 オフ・ブロードウェイ演出家で演劇講師のジーン・フランケルさ んが4月20日、心不全のためマンハッタンで亡くなった。同名の、ボンド・ストリートに ある70人収容のブラック・ボックス劇場でワークショップを教えていた。演劇界においての フランケルさんは俳優としてスタートし、アクターズ・スタジオの初期メンバーでもあった。 やがて演出を手がけたり、演劇・演出・脚本を教えるようになり、1957年、ベン・ジョン ソンの“ヴォルポーネ”の演出で初めてのオービー賞を獲得、更にはソフィー・トレッドウ ェルの“マシーナル”のリヴァイヴァルで二回目の受賞。1961年に演出を手がけた“ザ・ ブラックス”(ジェームズ・アール・ジョーンズ、シシリー・タイソン、マヤ・アンジェロウ 出演)は、セント・マークス劇場での三年公演の後ヨーロッパ・ツアーも回った。1960年 代を通してフランケルさんは政治色の強いプロジェクトに携わる一方、数々のブロードウェイ劇 の演出を手がけた。1975年にブロードウェイを去り、地方、ヨーロッパ、そして自作品のテ レビ化などの仕事に移った。ニューヨーク市中の様々な場所でワークショップを教え、1988 年にはジーン・フランケル劇場がボンド・ストリートにオープン。劇場マネージャーのゲイル・ サッカーによると、劇場は運営を続行するが、クラスは閉講されるという。 (ニューヨーク・タイムズ紙)

更新日 1/13/06


 
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