アーツ・キュア 2004年 9月・10月のニュース  
The Arts Cure
NEWS!
NEWS!NEWS!

Written by Tamsin Nutter
Translated by Akiko Nishijima
Atsuko Ono

News source(s) in parentheses at the end of every article

一般事項 ANNOUNCEMENTS
ジェローム助成金の受賞発表  更新日 10/1/04

 ジェローム財団が最近6つのニューヨーク市パフォーミング・アーツ団体に助成金を授与した。団体「作曲家との出会い」は、ミネソタとニューヨーク市の新進作曲家を支援するため4万ドルを受け取った。この団体はアメリカ人作曲家による音楽の創作、パフォーマンス、レコーディングを支援し、彼らの作品の新しい観客層開発を援助している。公営テレビ局13チャンネル/WNETは、個人のメディア・アーティストを紹介するシリーズのプログラム“リール・ニューヨーク”への支援として2万5千ドルを獲得。ヴォルケーノ・ラブには、振付家サラ・イースト・ジョンソンと彼女のカンパニー“LAVA”(全メンバーが女性で冒険的なアクロバティック・ダンスを上演)の新作支援のために2万4千ドルが贈られた。女性による、女性の独立的役割について扱った演劇をプロデュースする劇団ニュー・ジョージズは、新作の開発のために3万ドルを獲得。SITIカンパニーには、昨年BAMで“ボブ・ローシェンバーグ・アメリカ”を上演したことが認められて、関連プログラムに1万2千ドルが贈られた。また、P.S.122は個人アーティストのクロード・ワンプラーの新作支援のために1万2千ドルを獲得した。
ジェローム財団は、1972年に他界したアーティストで慈善家のジェローム・ヒルによって創立され、ミネソタとニューヨーク在住の新進アーティストによる新しい芸術作品の創作と発表を援助する助成金を授与して、彼らがプロとして推進することを援助している。ジェローム財団と今年の助成金情報について詳しくは、1(800)995-3766に電話するか、財団のウェブサイト www.jeromefdn.orgで検索できる。


新しいNYCダンス・フェスティバルがシティセンターで開催予定
更新日 10/1/04

  この秋、ニューヨークのシティセンターが、とりわけ若い世代の新しいダンス観客層を狙って、新ダンス・フェスティバルを開催する。最初の、9月28日から10月3日の6日間に渡ってシティセンターで行なわれる“ダンス・フェスティバルの秋”には30のダンスカンパニーが出演する。これは1960、70年代にセントラルパークで行なわれた無料コンサート“デラコルテ・ダンス・フェスティバル”に喚起されたもので、様々な種類のダンスが入り混じっている。各公演のチケットは10ドル。参加カンパニー及びアーティストは、ビル・T・ジョーンズ/アーニー・ゼーン・ダンスカンパニー、ストレブ、デービット・ニューマン、マース・カニンガム・ダンスカンパニー、ダンスシアター・オブ・ハーレム(バランシンの“アゴン”を上演)、ABT、エイコ+コマ、レジー・ウィルソン/フィスト・アンド・ヒール・グループ、マーサ・グラハム・ダンス・カンパニー、スーザン・マーシャル・カンパニー、トリシャ・ブラウン・カンパニー、パルール・シャー、ポール・テイラー・ダンス・カンパニー、タマンゴ、ロクサーン・バタフライ、ノーチェ・フラメンカ、バレエ・ヒスパニコなど。詳しくは(212)581-1212、もしくはwww.nycitycenter.orgまで。チケット発売は9月10日より開始。(NYタイムズ)


ニューヨーク2005年度CIG助成情報 更新日 10/1/04

 ニューヨーク市の2005年度財政予算において、市から助成を受ける33の文化機関や市の文化財団グループ(CIG)への配当は、一部減少が見られる1億115万ドルとなった。この助成金はニューヨーク市文化部門を通して支給される。特に目立った減額は、ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(312万ドル、2004年の318万ドルより6万1,361ドル減少)、パブリック・シアターやセントラル・パークのデラコルテ・シアターも含むニューヨーク・シェークスピア・フェスティバル(109万ドル、2004年の109万6千ドルより6千614ドル減少)など。カーネギー・ホール、ニューヨーク・シティ・オペラとニューヨーク・シティ・バレエを収容するリンカーンセンターのニューヨーク州立劇場、クイーンズ・シアター・イン・ザ・パーク、その他10の施設に対する予算基金は全てひっくるめて1,550万ドルの配当となり、前財政年度より31万6千935ドル増加した。全体としてCIG助成は約500万ドル増加した。
この増額はCIGが春に発表した調査への反応である可能性があり、その調査では過去3年間における市からの助成金削減が、その他の助成の低下、個人からの寄付の低下、著しい失業数の増加(1万人の雇用数につき700人が失業)、激しく増加する保障・保険費、観劇や定期チケット購入の減少、会員加入率の低下、大多数の事業団体が抱える運営赤字など、著しく悪い結果を生み出していると指摘。
ニューヨーク市2005年度財政プランの文化プログラムへの予算は1,900万ドルを少し下回る割当で、2004年より80万ドル余増額した。


2004年JPモーガン・チェース助成の増額 更新日 10/1/04

 7月、アライアンス・オブ・レジデント・シアターズ/ニューヨーク(A.R.T/NY)は、同団体の主な助成プログラムの一つ、「JPモーガン・チェイス、小劇場のための基金」が今年は倍以上の増額になると発表した。中規模のカンパニーに一般運営費を提供するこのプログラムは、2003年に6万5千ドルを20のグループに支給。今年はニューヨーク・タイムズ・カンパニー・ファンデーションからの追加援助が加わり、15万5千ドルを合計34のカンパニーに供給することが可能となった。
 2003年の助成金枠は2,000から5,000ドルだったが、2004年には最高7,500ドルにまで増大した。応募条件の制限範囲もまた変更した。以前は10万から30万ドルの年間予算を持つ劇団に限られていたが、今年は上限が引き上げられ年間最高50万ドルの予算を持つカンパニーも含まれる。
 この基金は非営利劇場業界で最も助成に恵まれない層の一つである中規模劇場グループをサポートする。一般的にこれらのカンパニーは、大きな財団や一般寄贈者からの大きな助成を獲得するには、予算、スタッフ、時には公演数において、大きすぎるか、そうした立ち上げの援助を期待して設立されたものの小さすぎるか、のいずれかのケース。1998年に発足して以来、「JPモーガン・チェイスの小劇場のための基金」は総額52万1千ドルを非営利劇場団体に配当してきた。今年の助成獲得団体は、アビンドン・シアター・カンパニー、チャシャマ、クラシカル・シアター・オブ・ハーレム、ディクソン・プレース、ピック・アップ・パフォーマンス・カンパニー、シアター・バイ・ザ・ウィンドだった。(バックステージ)


新しいメロン助成金獲得者発表  更新日 10/1/04

 7月、アンドリュー・W・メロン財団は、39の非営利劇場団体に分配される総額115万7,500ドルの新たな助成金を発表した。同財団は9月11日以後、テロで直接被害を受けた“ニューヨークの文化及びパフォーミング・アーツ機関への支援”という5,000万ドルの基金を設立した。同様の助成を演劇界向けにした新しい助成金プログラムがアライアンス・オブ・レジデント・シアターズ/ニューヨーク(A.R.T./NY)により供給される。大抵の非営利芸術団体の助成とは違い、メロン助成は特定のプロジェクトやプログラムにではなく、電気代のような一般運営費のための援助をする。配当は一年に一回のペースで2年間に渡って行なわれる。15のカンパニーには申請の声がかかったものの、それ以外のカンパニーはメロン財団史上初の一般応募を経て助成獲得に漕ぎつけた。メロン財団はアメリカ最大の芸術援助団体の一つで、パフォーミング・アーツ関連非営利団体に焦点を当てて年間1,500万ドル以上を贈呈している。
資金助成(総額102万5,000ドル)の申請に招聘された15のカンパニーは、アトランティック・シアター・カンパニー、クラシック・ステージ・カンパニー、ディクソン・プレース、ヒア、マ・イ・シアター・カンパニー、MCCシアター、ミュージック・シアター・グループ、パール・シアター・カンパニー、プレゴンズ・シアター、プライマリー・ステージズ、P.S.122、シグネチャー・シアター・カンパニー、ソーホー・レパートリー・シアター、ターゲット・マージン・シアター、ヴィンヤード・シアター。
一般応募選考(総額13万2,500ドル)で助成を獲得した24のカンパニーは、ビルダーズ・アソシエーション、チェリー・レーン・シアター、フリー・シアター、ファウンドリー・シアター、INTARヒスパニック・アメリカン・アーツ・センター、アイリッシュ・レパートリー・シアター、ラ・ママE.T.C.、ラビリンス・シアター・カンパニー、ラーク・シアター・カンパニー、マボウ・マインズ、ミント・シアター・カンパニー、ネイキッド・エンジェルズ、ニューグループ、ニューヨークシティ・プレイヤーズ、ピックアップ・パフォーマンス・カンパニー、プレイ・カンパニー、ピン・チョン&カンパニー、プレゼント・カンパニー、ラトルスティック・プレイライツ・シアター、SITIカンパニー、タリア・スパニッシュ・シアター、ウースター・グループ、ワーキング・シアター、ヤング・プレイライツ。


BAXの2004/2005年専属アーティストおよびスペース助成受賞者  更新日 10/1/04

 ブルックリン・アーツ・エクスチェンジ(BAX)が2004/2005年の専属アーティストおよびスペース助成受賞者を6月に発表した。BAXはブルックリンでパフォーマンス・スペースを持つ数少ない団体のひとつで、演劇、ダンス、パフォーマンスに相応しい3つのスペースを提供し、アーティストの成長の機会を与えている。
専属演劇アーティスト初年選抜者のアリソン・ファローとフェルナノ・マネカが台詞に重点を置いたパフォーマンスの新作を制作して、2年目の専属ダンス・アーティスト選抜者、メリッサ・ブリッグズと山本奈美に加わる。この専属助成は、200時間の無料のリハーサル・スペースとBAXのシーズン期間中(1月から5月)最低1回のパフォーマンス公演が与えられる。専属アーティストはオリジナル作品制作の他、BAXシーズンでプログラムを企画する機会も与えられる。このプログラムはニューヨーク州芸術評議会(NYSCA)とニューヨーク市文化部門(DCA)から一部助成を受けて実施されている。
スペース助成の受賞者は、ダンスのダリル・オーウェンズ/ルネ・アーチボールド、シガール・バーグマン、余越保子、テキストを使ったパフォーマンス・アーティストのジナ・キャンブリン、キャサリン・ディル/エクスプローディング・モーメント、アリス・ロスマン/ナーヴ。この受賞者には70時間の無料スペースと、10月または11月に行なわれるBAXの2004年スペース助成ショーケース期間に作品発表の機会が設けられる。このプログラムはNYSCAから一部助成を受けている。


NEA伝統遺産フェローシップ授与 更新日 10/1/04

 米国芸術助成庁(NEA)は、民俗・伝統芸術を讃える2004年米国伝統遺産フェローシップの受賞者を6月初めに発表した。賞はそれぞれ2万ドルに相当する。ダナ・ジオイアNEA長官は「受賞者たちの芸術は多様で優れた水準を持つアメリカ芸術的資源を証明するもの」と語った。受賞者は、インド北部の舞踊カタックのダンサー、アンジャニ・アンベガオカー(カリフォルニア州ダイアモンド・バー)、ゴスペルのスティール・ギタリスト、チャールズ・T・キャンベル(ニューヨーク州ロチェスター)、アイルランド系アメリカ人のボタン・アコーディオン奏者ジョー・デレイン(マサチューセッツ州ランドルフ)、ドブロ奏者ジェリー・ダグラス(テネシー州ナシュヴィル)、スココミッシュ民族口承伝統保持者、彫刻師、籠職人のジェラルド(スビヤイ)・ミラー(ワシントン州シェルトン)、タブリッツァ楽器職人のミラン・オパチッチ(インディアナ州シャーラーヴィル)、麦わらアップリケ職人のエリセオとポーラ・ロドリゲス(ニューメキシコ州サンタフェ)、ブルース・ミュージシャンのココ・テイラー(イリノイ州カウンティ・クラブ・ヒルズ)、中国の棒人形使い師、ユークィン・ワンとゼンリ・シュ(オレゴン州アロハ)、それに民俗・伝統芸術の功績でベス・ロマックス・ホーズ賞を受賞したカンボジアン・ミュージシャンで教師のチャム・ネック(メリーランド州ゲイサーズバーグ)。(ニューヨーク・タイムズ)


ブルームバーグ知事の1,500万ドル「匿名」プレゼント  更新日 10/1/04

 億万長者のCEO(企業の最高経営責任者)で、自己資金7,000万ドルを投じて第108代ニューヨーク市長となったマイケル・ブルームバーグが、ニューヨークの芸術/文化グループを援助するため3年連続で8ケタにおよぶ金額の「匿名」プレゼントをニューヨークの非営利団体、カーネギー財団法人に贈与した。今年の金額は1,500万ドルと、2002、2003年の寄付金よりも500万ドル多く、これで市長在職3年間の合計寄付金額は3,500万ドルに達した。過去2年間と同じく今回の寄付も中小の非営利文化団体に再助成される。しかし広報文書によると、500万ドルの余剰分は「市の5つの区や隣接地域で移民、家族、青少年・少女、教育、健康問題を扱う中小規模の社会福祉団体の支援」に使われるという。2003年には162の芸術グループがブルームバーグのプレゼントの恩恵を受けた。今年は198の文化・芸術グループと104の社会福祉団体が2万5,000〜10万ドルの枠で助成を受け、事業一般の経費を助ける。


第20回ベッシー賞
更新日 9/21/04

  9月17日、別名ベッシー賞として知られる毎年恒例の第20回ニューヨーク・ダンス・アンド・パフォーマンス賞が、ダンス・シアター・ワークショップ、ダンスペース・プロジェクト、ジョイス・シアター、2004年ベッシー賞委員会により2003〜2004年シーズンに優れた業績を残したアーティスト達に贈られた。1983年に創設されたこのベッシー賞は、ニューヨーク市のダンス、パフォーマンス関連分野における個人アーティストの傑出した創作に授与される。
振付家・クリエーター賞は、ジョナサン・バローズとマテオ・ファージオン( “二人とも座っているデュエット” 於:ザ・キッチン)、デボラ・ヘイ( “ザ・マッチ” 於:ダンスペース)、オハッド・ナハリン(“アナファーサ”於:リンカーンセンター)、ジャスティン・ボンドとケニー・メルマン(“キキ&ハーブ”)、クシルジャ・ハン(“Mech (a)/ ボディ・オブ・ワーク”於:ダンボ地区ザ・ネスト)、サーシャ・ペペリイェフ ペーター・ジャラカス(“白鳥の湖”於:ダンス・シアター・ワークショップ)、ケネス・キング(持続的な功績活動)、ウィリアム・フォーサイス(フランクフルト・バレエ団での持続的な功績活動)に贈られた。インスタレーションとニューメディア賞には、リンカーンセンターで“ザ・エンジェル・プロジェクト”を上演したデボラ・ワーナーが選ばれた。
パフォーマー賞は、ロナルド・K・ブラウンの作品に出演したアーセル・カブアグ、マース・カニンガム・ダンス・カンパニーで持続的な功績を収めたホーリー・ファーマー、ベン・マニステリと一連の作品活動をしたクリスティン・マクミラン、キャロル・アルミテージの“時間は木の中に響く斧のこだま”に出演したメグミ・エダ、ウースター・プループの“下手な芝居”に出演したスコット・シェパード、ポール・テイラー・ダンス・カンパニーで持続的な功績を収めたリサ・ヴィオラに贈られた。
作曲家賞は一連の作品活動を認められフィリップ・ハミルトンが獲得した。ヴィジュアル・アーツ賞はロナルド・K・ブラウンのジョイス・シアター公演で照明デザインをしたブレンダ・グレイ、ミゲール・グティレスの“dAMNATION rOAD”でセットデザインを務めたクリストフ・ドレーガー、2003〜2004年シーズンの照明デザインを認められたキャシー・カウフマン、スーザン・マーシャルとの仕事を認められたダグラス・ステインが受賞。特別賞にはインスピレーションを与える教師としてメアリー・アンソニー、政府機関に芸術の支持を訴えかける主唱者としてリズ・バーガー、P.S.122で20年間指揮を取りキュレーターとして芸術監督としてすぐれた洞察力を見せたマーク・ラッセルがそれぞれ選ばれた。第二回タイムアウト・ニューヨーク誌ダンス・オーディエンス賞は“四季”を制作したサバ・ダンス・シアターに贈られた。また、アーティストのライフワークを支援してきた芸術活動家に贈られるスーザン・E・ケネディ賞は、ニューヨーク市文化部門のキャスリーン・ヒューズに授与された。



ダンス・スピリット誌とステップス・オン・ブロードウェイがヒップホップ・ナイトを共同開催
更新日 9/17/04

  ダンス・スピリット誌とダンススタジオのステップス・オン・ブロードウェイが、2004年10月22日金曜日に“ヒップホップ・ナイト・アット・ステップス・オン・ブロードウェイ”を開催する。ステップス教師メンバー、ロビン・ダンがホスト役を務めるこの無料イベントでは、ステップスのダンス教師であるダン、ジョナサン・リー、レヴィ・クレイボーン、ジェイ・T,ポップ・マスター・ファベル、ストレッチ、ツウィーティによる様々なスタイルのヒップホップを盛り込んだデモンストレーションやクラスなどが行なわれる。ヒップホップとその歴史についての質疑応答タイムや軽飲食も用意される。またダンス・スピリット誌は抽選会を用意して、参加者全員に無料で雑誌を配布する。ステップス・オン・ブロードウェイの住所はマンハッタンのブロードウェイ2121番地(74と75ストリートの間)。詳しくはパトリシア・クラウスナーに電話(212)874-2410、またはステップスのウェブサイトwww.stepsnyc.comまで問い合わせを。


ステップス・オン・ブロードウェイのダンス25周年祭
更新日 9/17/04

 マンハッタンのダンス・スタジオ、ステップス・オン・ブロードウェイが今年で25周年を迎え、12月11日にセントラルパーク・ウェスト160番地のランドマーク・オン・ザ・パークにて祝祭イベントを開催する。創設者でディレクターのキャロル・パウムガーテンがホスト役を務め、カクテル、ビュッフェ、ダンス、ゲスト・パフォーマンスなどが用意される。詳しくは(212)874-2410内線24にパトリシア・クラウスナーまで電話するか、ステップスのウェブサイトwww.stepsnyc.comをチェックすること。ステップス・オン・ブロードウェイの所在地はニューヨーク市ブロードウェイ2121番地(74丁目)3階。


ザ・フィールド、秋のプログラム
更新日 9/17/04

 ニューヨーク市におけるアーティストのためのサービス団体、ザ・フィールドの秋のプログラムが今週より開始する。新しく開設されたインディペンデント・パフォーミング・アーティスト・リソース・センター(IPARC)のオープンハウスは9月19日(午後12〜6時)と20日(午前9時〜午後7時)。もしくは9月29日、10月7日、22日にセンターへ立ち寄れば、援助・資金情報全てを一つに集めた新しいネットワークが検索できる。IPARCはフィールド事務局内に所在し、リソース、ワークショップ、知識豊かなスタッフを通してアーティストに必要な資金集めやその他キャリアに関する問題の手助けをする。アーティストはコンピューター、オンラインのデータベース、本、情報誌、情報名簿などが利用できるほか、学習の機会となるワークショップや実際的なアシストを受けることができる。詳しくは(212)691-6969内線2、もしくはwww.thefield.org/iparcまで。今秋のフィールドの企画には、 “マネージメント・ナッツ&ボルツ(実践的マネージメント)”や“助成申請の書き方”などよく知られるものの他に、“指導教育を見つめる”や“助成クリニック”などの幾つかの新しいワークショップが加わる。詳しくはアーツ・キュアのワークショップ・カレンダーを参照するか、www.thefield.orgをクリックすること。


ニューヨーク非営利団体トレーニング・クラス
更新日 9/17/04

 ヴィレッジ・ボイスのコラムニストで、舞踊批評家のデボラ・ジョーウィットが、新刊したばかりの著書「ジェローム・ロビンス:その人生、舞台、振り付け」のサイン会を9月23日、午後6時から7時まで、ダンス・シアター・ワークショップの一階、ラッキー・スター・カフェで行う。


ニューヨーク非営利団体トレーニング・クラス
更新日 9/17/04

 オンライン社会奉仕情報センター、ザ・ファウンデーション・センターは、この秋ニューヨーク市で非営利の職業に就く人々や助成金申請者のためにトレーニング・コースを提供する。今回開催されるコースは“企画予算ワークショップ”(9月28日)、“団体組織の未来を確実にするには”(10月5日)、“非営利理事会とファンドレイジング”(10月6日)、“ウェブを使った助成検索”(10月7日)、“ファンドレイジングの展望を評価する”(10月14日)など。同センターは、初心者の助成申請者に向けた完全ガイド“ファウンデーション・ファンダメンタルズ”の最新第7号も発行している。クラス・スケジュール及びオンライン登録についての詳しい情報はwww.fdncenter.orgまで。


Highファイブ、ティーン批評家プログラムの締め切り10月1日に迫る
更新日 9/17/04

 Highファイブ・チケットが企画する“芸術のためのティーンネイジャー記者/批評家プログラム(TRaC)”の申し込みが10月1日で締め切られる。これら8週間の無料プログラムは、教育制度の中に芸術が十分取り入れられていないこと、低所得家族にとって芸術イベントが遠い存在である問題などに注意を促すため発足され、意欲のある高校生たちは批評を書く技術を磨く傍ら、もっとニューヨークの文化シーンについて学ぶ機会が与えられる。ダンスTraCとヴィジュアル・アートTraCは10月14日から12月16日、マルチTraCは10月20日から12月8日に実施される。生徒達は教師の推薦、提出文章サンプル、および面接により選択される。選ばれた生徒たちはプロのアーティストや批評家からワークショップを受けながら4つのショーを観賞して批評を書くことになる。批評はHighファイブのウェブサイトで発表される他、フロドズ・ノートブック、フィルムズ・イン・レビューやその他のウェブ雑誌にも記載される。申請用紙はsengels@high5tix.orgまでEメールを送るか、(212)750-0555内線208まで電話をすること。


デボラ・ジョーウイット、サイン会
更新日 9/15/04

 ヴィレッジ・ボイスのコラムニストで、舞踊批評家のデボラ・ジョーウィットが、新刊したばかりの著書「ジェローム・ロビンス:その人生、舞台、振り付け」のサイン会を9月23日、午後6時から7時まで、ダンス・シアター・ワークショップの一階、ラッキー・スター・カフェで行う。


助成情報 FUNDING WATCH  
所得税申告の芸術助成案、ニューヨーク上院議会へ  更新日 9/17/04

 個人が所得税申告で任意の天引きをするとお金が振り込まれる芸術助成を設立する法案が、ニューヨーク州下院議会で承認された。振り込まれた助成基金は、その後、州全域で芸術プログラムに助成金を与える団体、ニューヨーク州立芸術評議会(NYSCA)へ送られる。このA5384法案は、現在上院議会で承認待ちの状態だ。
同じような個人基金は他の州においても何100万ドルもの収益を上げている。この法案の設立目的には、部分的に、過去数年間で容赦のなく削減されたNYSCAの予算を補填することがある。しかし、この法案によって得られた基金によって現在のNYSCAの助成活動が縮小されることはない。この任意寄付は課税控除対象にはならないが、もし法案が上院とパタキ知事に承認されれば、税金申請書からの天引きで、それがたとえ1ドルであったとしても、何100万人のニューヨーカーが州の文化プログラムに直接寄付できる絶好の機会となる。(バックステージ)。


オプラ・ウィンフリー、アルヴィン・エイリー学校に100万ドルを寄付  更新日 9/17/04

 この春アルヴィン・エイリー学校は、テレビ番組の司会者を務めるオプラ・ウィンフリーからダンス生徒の奨学金プログラムを設立するためとして100万ドルが贈られたことを発表した。オプラ・ウィンフリー財団は、援助なしに授業料が支払えない才能ある生徒を毎年4〜8人選んでエイリー学校で学べるようにする永続的な基金、オプラ・ウィンフリー奨学金プログラムを設立した。このプログラムの第1回オーディションは5月にシカゴで行なわれた。


人&場所 PEOPLE & PLACES
マーサ・グラハム訴訟問題の控訴審の決定でる 更新日 10/12/04 

 マーサ・グラハムの振付の遺産を巡る長い法的抗争問題にまた一つ幕が下りた。マーサ・グラハム・センター・オブ・コンテンポラリー・ダンスは、8月18日、第二控訴審を担当する国立控訴裁判所がグラハムのダンス及び関連セットと衣装の所有権について、地方裁判所の判決を全面的に支持したと発表した。
 
控訴裁判所は、「グラハムは1956年前に創作したダンス作品全てをセンターに譲渡した。」「グラハムはセンターの被雇用者であったため、1966年から死に至る1991年の間に制作された作品は雇用上の仕事となり、センターが所有権を持つ。」「関連セットと衣装も同じくセンターの所有。」という予審法廷の結論を支持した。芸術監督のクリスティン・デイキンとテレース・カプシリの発表によると、「マーサは計画的にセンターを発足させ、彼女に有利な状況を作る代わりに喜んで自分のダンス作品をセンターに手渡した。そうすることで、彼女は自由に創作に集中でき、作品の将来も保護できた。今回の訴訟に勝つ事でマーサの希望を守ることができ、彼女が自分の芸術を残したいと真に願って創作を行なった場所に、その作品を返すことができた。私達は彼女の素晴らしい作品を活かし続ける事で、彼女の芸術と彼女の希望に敬意を表するものである」と述べている。7つのダンス作品はさらなる調査のため地方裁判所に差し戻されるが、グラハム・センターと弁護チームは、それら7作品についても尊厳を持って地方裁判所を納得させるに十分な所有権の証拠があると信じている。

 また、写真家で、グラハムの身の回りの世話をした前芸術監督のロン・プロタスは、センターに対して受託者義務違反を犯し、不正に着服した作品のライセンス料の損害賠償の義務があるという裁判所の調査結果も肯定された。裁判所は「プロタスがグラハムのダンス、セット、衣装の所有権について、複数の関係者から上げられた疑問を無視し、自らの所有権をセンター理事評議会および第三者機関に主張した証拠がある。これらの主張は良く解釈して無責任に行なわたものだが、悪く言えば詐欺行為である。」と述べている。

ジュリアードの2004〜2005年の新教授陣 更新日 10/12/04 

  7月28日、ジュリアード・スクールは、音楽(クラシック、ジャズ)、ダンス、演劇学科及び教養学部のため2004から2005の学校年度に雇用契約をした7人の新しい教授陣を発表した。教養文化学部にはアフリカン・アメリカンとカリビアン文学及び文化の専門学者レネ・マリー・バロンが加わった。音楽学科には、作曲家で編曲家のリチャード・デローザがジャズ部門に、ブラームスの専門家マイケル・マスグレイヴが大学院コースに、理論とピアノの教授、シャロン・ゲイル・レヴィがピアノ文学にそれぞれ任命された。演劇学科コメディ部門には、フィジカル・シアター、クラウン、シェークスピアを専門とする女優で監督で教師のジェーン・ニコルスが加わった。ダンス学科には、著名な振付家でリモーン・ダンサーのリサ・スタインバーグがモダン部門に、ABTで長年プリンシパルを務めたマーティン・ヴァン・ハメルがバレエ部門に加わった。

BAMとバリシニコフ、ロビンス賞受賞 更新日 10/12/04 

  ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージック(BAM)とバレエのスーパースター、ミハイル・バリシニコフに、優れたダンス芸術を讃えるロビンス財団からジェローム・ロビンス賞がそれぞれ贈られることになった。賞の授与は2004年11月3日水曜日にBAMでバレエ・プレルジュカージュの公演に先立ち行なわれる。ジェローム・ロビンス財団はBAMとバリシニコフにそれぞれ10万ドルの賞金を授与する。

ロビンスはダンス、演劇、及びその関連芸術を支援する目的で1970年に同財団を創立。その後AIDSの勃発が起こると、ロビンスは財団の寄金をほとんどAIDS問題の対処に限定したが、1998年に亡くなる前に財団の資金を再びパフォーミング・アーツに広げる意志を表明した。1995年、ジェローム・ロビンスは財団のディレクター達に「私は真に傑出した人物もしくは芸術機関に贈る賞を設立することを望む。賞はダンス芸術とその協力者に主に贈られるが、必ずしもその範囲に定義されるものではない。」と書き残した。昨年同財団は、ジェニファー・ティプトンとニューヨークシティ・バレエに初めてのロビンス賞を贈っている。
 
BAMは1861年にオープンし、進歩的で革新的なパフォーマンス、映画、メディア・アーツの発表に打ち込む団体。広範囲に渡る教育、コミュニティのプログラムはブルックリンの文化の不可欠な基盤としての役割を全うしている。ミハイル・バリシニコフは最近、レゾ・ガブリアゼの新作演劇でリンカーンセンター・フェスティバルの参加作品“禁じられたクリスマス、または医者と患者”に出演した。新しい実験作品の発展に捧げる彼のバリシニコフ・アーツ・センターは2005年1月にオープンする予定。

第58回トニー賞受賞作発表 更新日 10/1/04 

  ブロードウェイの優れた劇場作品に贈られる第58回トニー賞が、6月6日、ニューヨーク市のラジオ・シティ・ミュージック・ホールにて発表されたが、結果は意外なものであった。今年の全受賞者リストは以下の通り。

演劇:“私は自身の妻”(ダグ・ライト)
ミュージカル:“アベニューQ”(ジェフ・ウィッティ、ロバート・ロペス、ジェフ・マークス)
リバイバル(演劇):“ヘンリー四世”(ウィリアム・シェークスピア)
リバイバル(ミュージカル):“アサシンズ”(スティーブン・ソンドハイム、ジョン・ワイドマン)
俳優(演劇):ジェファーソン・メイズ(“私は自身の妻”)
女優(演劇):フィリシア・ラシャッド(“ア・レイズン・イン・ザ・サン”)
俳優(ミュージカル):ヒュー・ジャックマン(“ザ・ボーイ・フロム・オズ”)
女優(ミュージカル):イディナ・メンゼル(“ウィキッド”)
主演俳優(演劇):ブライアン・F・オバイアン(“フローズン”)
主演女優(演劇):オードラ・マクドナルド(“ア・レイズン・イン・ザ・サン”)
主演俳優(ミュージカル):マイケル・サーヴェリス(“アサシンズ”)
主演女優(ミュージカル):アニカ・ノニ・ローズ(キャロライン・オア・チェンジ)
演出(演劇):ジャック・オブライアン(“ヘンリー四世”)
演出(ミュージカル):ジョー・マンテロ(“アサシンズ”)
振付:キャスリーン・マーシャル(ワンダフル・タウン)
ミュージカル脚本:ジェフ・ウィッティ(“アベニューQ”)
オリジナル作曲:ロバート・ロペス、ジェフ・マークス(“アベニューQ”)
オーケストラ化:マイケル・スタロビン(“アサシンズ”)
セットデザイン:ユージーン・リー(“ウィキッド”)
衣装デザイン:スーザン・ヒルファーティ(“ウィキッド”)
照明デザイン:ジュールズ・フィッシャー、ペギー・アイゼンハワー(“アサシンズ”)
特別賞:シンシナティ・プレイハウス・イン・ザ・パーク(地域劇場賞)
   ;ジェームズ・M・ネダーランダー(演劇の生涯に渡る偉業達成)

LMDC、世界貿易センター跡地の芸術団体を選択 更新日 10/1/04 

 果てしない作業と思えた選考過程もようやく終わりを迎えた。6月10日、ロウアー・マンハッタン開発団体(LMDC)は、マンハッタンのダウンタウンに位置する世界貿易センター跡地に再建築される2つの文化施設ビルの使用団体を、ジョイス・シアター、シグネチャー・シアター・カンパニー、フリーダム・センター、ドローイング・センターの4つに決定したと発表した。ニューヨーク・シティ・オペラが同跡地の文化的な支柱の一つとなるべく申請していたが、予想通り拒否された。このプロジェクトは、リンカーンセンターやロンドンの国立劇場複合施設と並ぶ一流の芸術複合施設を建設する。開発団体は、エンターテーメントを求める観光客から9月11日テロの被害者遺族、課外アートクラスを探す近隣住民、市の文化ファンなど、複数の異なった利用者層に見合う施設を目指す。
 プロジェクトの資金供給に関しては未だに課題を抱えている。文化施設ビルと9月11日追悼記念式典にはおよそ6億ドルが見込まれ、そのおよそ半分はLMDCからの寄付でまかなわれる予定だが、残り半分の資金集めを文化団体の間でどう配分するかは決まっておらず、資金集めを担当する財団の統率から既に何人かのトップ資本家が引き上げている。また、この4つの文化団体がBAMやカーネギーホールなどの34の芸術団体から成る共同事業団体、文化財団グループ(CIG)のメンバーに指名されるかどうかも不明。CIGのメンバーは、市の経営もしくは市の土地に所在して市から事業費の援助を受けている。連邦から融資を受けたLMDCが、4つの団体のファンド・レージングの開始を援助するチャレンジ基金(助成金額と同じだけ資金集めを調達した場合に与えられる基金)を提供することが次のステップになる。チャレンジ基金の金額は未定。
 二つの文化施設ビルの内一つは、900〜1000席の劇場でモダンダンスを上演するジョイスシアターと、3つの異なったサイズの劇場(最大の劇場で499席収容)で演劇、音楽、ダンスを上演するシグネチャー・シアター・カンパニーが共同で使用する予定。もう一つのビルはフリーダム・センターとドローイング・センターを収容。フリーダム・センターはワシントンのホロコースト(ユダヤ人虐殺)博物館とフィラデルフィアの国立憲法センターに似た作りの博物館となる予定。ドローイング・センターは、現住ウースター通りに所在する同センターを移転させ、歴史的および現代的な絵画を展覧するギャラリーと、一般市民や教育プログラムのためのスペースを収容する。(NYタイムズ)


P.S.122のエグゼクティブ・ディレクター決定、芸術監督を募集中 更新日 10/1/04 

 プロのファンドレイザー(資金調達スペシャリスト)でアート・マネージメントのコンサルタントのアン・デニンは、6月、パフォーマンス・スペース122(PS122)のエグゼクティブ・ディレクターに任命された。主に新進のパフォーマンス・アーティストを紹介する、イースト・ヴィレッジの大黒柱とも呼ばれる同団体は、昨年冬、20年来の芸術/エグゼクティブ・ディレクター、マーク・ラッセルが辞任して以来、同ポジションは空席だった。ラッセルはこのパフォーマンス・スペースを新しい才能を紹介するニューヨーク市で最も重要な場所の一つに作り上げた人物。非営利芸術団体としては稀なことに、ラッセルは芸術監督と取締役を兼務していたが、彼が去ったのをきっかけに、P.S.122の委員会は二つの役職を分けることを決定、現在芸術監督を探している。デニンによれば、「P.S.122にとっては幸運なことに、マークは25周年となる2005年の全シーズンまで企画を入れていた。率直に言って、我々が望めばおそらく2008年まで十分プログラムを組めるだけのアーティストを特定していた」とのこと。しかしデニンは、秋までに芸術監督を見つけることを目指している。(バックステージ)


ブルックリンの新しい芸術ビルディング、テナントを指名 更新日 10/1/04 

 ブルックリンのダウンタウンを文化地区にしようと目指す団体、BAM地元開発団体は、6月、ハンソン・プレース80番地の最初のテナントの名前を発表した。その中には、バング・オン・ア・キャン、ボンブ(爆弾)・マガジン、クール・カルチャー、クリエイティブ・アウトレット・ダンス・シアター、フランクリン・ファーナスなどが含まれている。今夏終わりに完成予定の、600万ドルをかけたこの計画は、放置されていた州の8階建てオフィス・ビルを再建し、一般市民が芸術関連に使えるようにしたもの。完成すれば20の非営利パフォーミング・アーツやヴィジュアル・アーツのグループが家賃の市場価格より低く入居することができる。
 ブルックリン・アカデミー・オブ・ミュージックの周りの地域は最近活気が出ている。シェークスピアとモダンクラシックの革新的な作品の制作で評価を受けているシアター・フォー・ア・ニュー・オーディエンス(TFANA)も、ここに2,200万ドルをかけて299席収容の劇場を建設すると今年の4月に発表した。この付近で他の比較的新しい建物には、マーク・モリス・ダンス・スタジオ、BAMハーヴィー劇場、そして20件余の中小劇場グループにオフィスやリハーサル・スペースを提供する、住民劇場協会ニューヨーク支部運営のオックスフォード通り138番地などがある。(バックステージ)


ダンハムがダンス・ティーチャー賞を受賞 更新日 9/17/04 

 “ダンス・ティーチャー誌”は最近、モダンダンスの先駆者キャサリン・ダンハムのダンス教育における貢献を表して、生涯に渡る功労賞を授与した。同誌はダンス教育者のための月刊誌で、2004年9月号の表紙にもダンハムを取り上げている。現在95歳のダンハムは、これまでダンサー、振付家、ディレクター、人類学者、作家、教師として活躍してきた。彼女はカリビアン及びアフリカンダンスの型を最初に欧米に紹介した一人で、多くの人に影響を与え今もなお世界中で教えられているダンス・テクニックを開発した。自身のカンパニーとダンス学校を複数創設し、ブロードウェイからオペラまで幅広いジャンルのダンスを振付けた。現在もダンハムは、イリノイ州東セントルイスにあるキャサリン・ダンハム・センターズ・フォー・ジ・アーツ・アンド・ヒューマニティーズで毎年行なわれるダンハム・テクニック・セミナーで教えている。(バックステージ)


アナニアシヴィリ、治療休暇 更新日 9/17/04 

 9月10日、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)はプリンシパルのニナ・アナニアシヴィリが直ちに一時的な治療休暇に入ることを発表。彼女の問題が何であるかカンパニーは言及していない。シティセンターでのABT秋のシーズンに彼女が踊る予定だったレ・シルフィード、モーツァルティアナ、その他2つのパ・ド・ドゥはキャンセルされた。アナニアシヴィリは、2月に予定されているケネディセンターでのABT公演に間に合うようにカンパニーへ復帰する予定。


訃 報

ジューン・テイラー、86歳、、グリースン・ショーの振付家

 

 振付家のジューン・テイラーが5月16日、マイアミにて86歳で逝去した。彼女は"ジャッキー・グリースン・ショー"の仕事でテレビにライン・ダンスを持ち込み、1955年にエミー賞を受賞した。ショーは毎週、ジューン・テイラーの16人の女性ダンサーが踊る3分間のダンスナンバーで始まった。足を高く蹴り上げるラインダンスは、テレビの四角い範囲に収まるように特別に撮られ、頭上から手足が万華鏡のように見える位置からよく撮影された。「テレビで最初に覚えたことの一つは、毎週ダンスのスタイルを変える必要性があるということ」と彼女は1953年に語っている。「私のダンサー達は業界で最高のタップダンサーだと信じています。彼女達はタップ、バレエ、クラシック・バレエ、トウシューズのダンス、モダン、アクロバティック・ダンスを身に付けているんです。」シカゴに生まれたテイラーは、20歳の時に結核のため引退するまでナイトクラブで踊っていた。彼女は自分自身のカンパニーに振付けて巡業公演を始め、当時まだあまり知られていなかったコメディアン、グリースンと1946年にバルチモアのクラブで出会った。1948年にエド・サリバンの番組"町の人気者"でテレビの仕事を始め、その後1950年にグリースンが参加した番組"スター・オンパレード"に移った。"ジャッキー・グリースン・ショー"は1952_1959年と1962_1970年まで放映された。1978年、テイラーはフットボール・チームのマイアミ・ドルフィンのチアリーダーを演出する依頼を受け、1990年に引退するまで続けた。(ニューヨーク・タイムズ)

(7/22/04更新 Translated byAkiko Nishijima)

カルロス・オルタ、
60歳、振付家、リモーン・ダンサー及び教師

 

 主要なリモーンダンサー及び教師だったカルロス・オルタが、5月15日、心臓発作のため60歳にて急逝した。発作時、彼はマンハッタンのブロードウェイとハウストン通りにあるリモーン・スタジオの外にいた。オルタはヴェネズエラのカラカスに生まれ、パリのスコラ聖歌隊と、ドイツのエッセンにあるフォルクヴァング大学でピナ・バウシュと共にダンス訓練を受けた。1979年にホセ・リモーン・カンパニー入団。素晴らしくドラマチックな激しさを持つダンサーであった彼は、“ムーア人のパヴァーヌ”のオセロ役など主要なリモーン・レパートリーの多くで主役を踊り、スザンヌ・リンケやドナルド・マッケイルの作品にも出演した。彼の振付作品はヴェネズエラの民俗文化を取り上げたものが多く、ケルンの国際ダンスアカデミーで複数の賞を獲得し、リモーン・カンパニー、ネザーランド・ダンスシアター、その他ドイツ、コロンビア、ヴェネズエラのカンパニーによって上演されている。また、カラカスに拠点を置くコレアルテ・ダンス・カンパニー・オブ・ヴェネズエラを創立しディレクターを務め、ロングアイランド大学やマンハッタンヴィル大学など大学で教鞭を取った。1985年にはヴェネズエラ政府よりダンス賞を授与されている。(NYタイムズ)

更新日 9/17/04


ロバート・メリル、
メトロポリタン・オペラの人気バリトン、享年87才

 

 なめらかな力強いバリトンでメトロポリタン・オペラに三十年間華を添えたロバート・メリル氏が2004年10月23日、ニューヨークで亡くなった。87才だった。1917年、モイシュ・ミラーとしてブルックリンのウィリアムスバーグに生まれたメリル氏は、十代のときにふらっと入った旧メトロポリタン・オペラ・ハウスで、“ラ・トラヴィアータ”を稽古中のローレンス・ティベットとルクレツィア・ボリに衝撃を受けた。若い頃のメリル氏はWFOXラジオ、バー・ミッツヴァーや結婚式、キャッツキルのホテルなどで歌っていた。1941年、初めてメトロポリタン・オペラのオーディションを受けたが、落選。しかしラジオ・シティ・ミュージック・ホール公演、NBCオーケストラとの共演、ニューアークでのオペラ・デビューを経ての1944年のオーディションでは、他の応募者と1位を分けた。メトロポリタン・オペラでの最初の15年間は、同じバリトンのレオナルド・ウォーレンのために影が薄かったが、1960年にウォーレンが亡くなった後は、文句無しにメリル氏がメトロポリタン・オペラの主要バリトンであった。安定した力強い声と正確で明瞭な演技で有名だったメリル氏は、“リゴレット”の主役、“ラ・トラヴィアータ”のゲルモント、“シヴィグリアの床屋”のフィガロ、“カルメン”のエスカリーミョ、“パグリアッチ”のトニオなど、スタンダードなオペラ作品のほとんどで主要な役を務めた。同世代のヴェルディ・バリトンの中でも最高峰として知られるメリル氏のキャリアは、ラジオ、テレビ、映画、そして各地ナイトクラブやラス・ベガスでの出演など幅広かった。彼の歌ったアメリカ国歌の録音は、何年もヤンキーズのホーム・ゲームの開会式で流れた。1976年にはメトロポリタン・オペラを引退した。メリル氏はRCAから何枚もレコードを出しており、“もう一度最初から”(1965年)と“幕間に”(1976年)の二冊の自伝と一冊の小説“歌姫たち”(1978年)を出版している。(ニューヨーク・タイムズ紙)

更新日 10/23/04


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